すべてのポケモンにファンがいる。
世界観を守り、そして広げる新たな表現を追求
ポケモンらしい動きを生み出し、魅力を引き出すモーションデザイナー
ポケモンの3DCGを制作するポケモンCGスタジオで、モーションデザイナーとして働いています。これまでに、アーケードゲーム『ポケモンガオーレ』や、ニンテンドー3DS『名探偵ピカチュウ』、『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』に登場するポケモンのモーションデザインを担当してきました。
現在はアーケードゲーム『ポケモンメザスタ』でモデル・モーションアセットのプロジェクトリード業務を行い、リモートワークで働く他のメンバーの制作物チェックを行うほか、自分でもアニメーションを作成しています。
私たちが制作するポケモンのアニメーションは、絵コンテなどをもとに細かな指定を受けて作ることもありますが、ちょっとした仕草やダメージを受けた際の動きなど、クリーチャーズを信頼して任せていただける部分も多くあります。すべてのポケモンにはファンがいるということを意識して、そのポケモンらしく、個々の魅力が伝わるアニメーションを届けることが大切です。社内にはポケモンに詳しい方がたくさんいるので、「こんな動きはどうだろう?」と相談することもあります。『ポケモンメザスタ』はポケモンの動きに合わせてカメラも動くという特徴があり、最適な演出で専用のアニメーションを見せることができるので、モーションデザイナーとしては腕が鳴ります。
※2022年2月時点
CGクリエイター / サブマネージャー 2015年入社
夢中で遊んできたポケモンの新たな表現に衝撃を受けた
小学生の頃から何よりもポケモンに夢中で、ゲーム『ポケットモンスター』シリーズは途切れることなくプレイしています。高校生のときに友人宅でプレイしたWii『ポケモンバトルレボリューション』で、3DCGで動くポケモンの生き生きとした姿や表現に衝撃を受け、より深みにはまるきっかけとなりました。大学時代は『ポケットモンスターブラック・ホワイト』に青春を注ぎ込むほどでした。ポケモンが3DCGで描かれた『ポケパークWii ~ピカチュウの大冒険~』でも、野性的なポケモンの暮らしなど、これまでにない新たな表現への挑戦に感銘を受け、それらのゲームを開発したクリーチャーズで働きたいと強く思うようになりました。
入社後は、社員一人ひとりがポケモンをとても大事にしていると実感しました。たとえば、あるゲームですべてのポケモンに共通する新たな動作を追加する場合、900種以上ものポケモンにその動作を適用することになります。膨大で緊張感を伴う作業ですが、1匹1匹の「ポケモンらしさ」を大切に、チームで何度もチェックを重ねながら、完成に近づけていきます。この地道な作業をできるのは、こうしたことの積み重ねがポケモンの世界観を広げることにつながると、メンバー全員が自覚しているからだと思います。
あらゆる世界と世代に広がるポケモンファンのために
モーションデザインを行う中でも「このポケモンにはできない動き」「ふさわしくない表現」などが多岐にわたって決まっており、制作を通してポケモンという世界を守っているんだと実感しています。一方で、ポケモンらしさをより引き出し、「こんな一面もあるんだ」と世界観を広げられるような表現も追求していきたいですね。お客様の反応を目にする機会も多く、自分が携わっているコンテンツが、世界中で幅広い世代の方に親しまれていることがやりがいにつながっています。まだ世に出ていないポケモンの情報を取り扱うこともあるため、単なる守秘義務だけではなく、ポケモンファンの喜びを奪うことにならないよう、情報管理には非常に気を付けています。
もともとかわいい動物の動画を見るのが好きでしたが、この仕事を始めてからは「ネコ科特有の足運び」や「犬の着地の瞬間」などに注目して、ついついスロー再生をするようになってしまいました。最近、会社の「インプットサポート制度*」を利用して、念願のアクアリウムを始めましたが、これも水タイプのポケモンの動きの参考になるのではないかと考えてしまいます。職業病ですね(笑)。
* 社員のクリエイティブ環境の充実のためのサポートです。書籍やエンタメ商品・サービスの購入などを月額1万円まで補助します。