漠然とした「面白そう」から、
目標は“真摯なものづくり”に
視野の外にあった業界に抱いた興味
私がクリエイティブに関わる仕事に就きたいと思い始めたのは、大学3年生で進路について考えたタイミングです。文学部で英文学に関連する研究をしていましたが、そのままでは制作の仕事に必要な専門的技術が足りないと考え、夜間の専門学校に通いグラフィックデザインの勉強をはじめました。就職活動で見ていたのは主に広告業界ですが、いま思うと具体的な仕事内容ではなくキラキラした業界への憧れが強かったように思います。正直、エンタメ業界は視野になかったのですが、偶然SNSで目にしたクリーチャーズの求人広告をみたことが、関心を持つきっかけになりました。そのころは、ポケモンカードゲームが世界的な人気であることは知っていたものの、ポケモンに詳しくはなく、カードゲームも触ったことがありませんでした。それでも「面白そう」という漠然とした興味を頼りに、未知の仕事に飛び込んだんです。
イラスト制作進行 2023年入社
自分の課題を見つめ、成長を実感
入社後はイラストチームへの本配属前に、研修として企画チームでポケモンカードゲーム開発の業務全体の流れを経験させてもらいました。先輩を補助する形で、商品企画の承認を得るための要件整理などを行ったのですが、その中で痛感したのが「自分の考えを客観的にまとめて伝える」ことの難しさです。私は資料の文言などで「ポケモンらしさ」などの曖昧な言葉を使ってしまっていたのですが、もっと解像度を上げて何が言いたいのかを伝える必要があります。実は専門学校時代にも、ポートフォリオの作成時に「人に見せることを意識できていない、何を言いたいのか読み取れない」と指摘を受けたことがありました。相手にきちんと意図が伝わるよう、要件をまとめる力をつけていくことの大切さを改めて感じています。現在はイラストチームでポケモンカードゲームのイラストを描いてくださるイラストレーターの窓口担当をしていて、イラストの受け取り、発注依頼、納品日の管理などを行っています。イラストレーターとのやりとりの中でも、企画チームの半年間で培った「相手に情報の粒度を合わせ、意図をきちんと伝える」という経験が生きていると思います。
ものづくりに真剣な先輩たちが目標に
クリーチャーズには世の中に向けてより良いものを届けるためにものづくりへ真剣に向き合うという姿勢を持った方が集まっているので、その取り組みから学ぶことも多くあります。例えば、新しいパッケージの形状を検討する際、提案の初期段階でも資料に加えてモックアップ(実物大の模型)を作っていたりするんです。魅力を伝えるために努力を惜しまない熱量の高さを感じました。仕事に対してだけでなく、ポケモンに関する網羅的な知識をもっていたり、他のコンテンツや食べ物などに深い興味と知見を持った方がそろっています。私も自分をいわゆるオタクだと思っていましたが、まだまだだと思い直しました(笑)。皆さんのモチベーションの根幹にあるのは、“世の中の人の手に渡ること”。プレイヤーの元に届き、それが楽しさや幸せを届けることにつながっているからこそ、妥協なく制作に向き合えるのだと思います。私もこれから先輩たちの姿を目標に、自分の手掛けた成果を多くの人の手に届けたいと思います。