「ゲーム禁止」の幼少期からポケモンに夢中。
クリーチャーズだから挑める表現で、新しい遊びをつくる
初めて触れたゲーム『ポケモン』への憧れとこだわり
携帯電話はもちろん、パソコンやインターネットもない田舎の家で育ちました。幼少期はゲーム機が禁止だったため、『ポケットモンスター 赤・緑』はプレイできませんでしたが、それでもアニメを見たりスタンプを集めたり、ポケモンの存在は生活に溶け込んでいました。小学3年生になる頃に『ポケットモンスター 金』を友達にもらって初めてプレイし、もうめちゃくちゃにハマりましたね。禁止されていた分だけゲームへの興味が強くなり、「自分も人に楽しんでもらえるゲームやおもちゃが作りたい」と思うようになっていきました。
実はクリーチャーズの存在も、その頃から知っていました。近所にポケモンカードゲームを売っている場所がなくて手に入らない中で、どうしても遊びたくて、公民館のパソコンを借りて公式ホームページの内容をすべてノートに書き込み、紙で自作のポケモンカードを作っていたんです。HPを何度も見ていたから、ポケモンカードゲームの情報はもちろん、サイトの下の方に書いてあった「クリーチャーズ」の名前もよく覚えていました。大学卒業後、新卒採用に応募する際にも「憧れの会社でゲームが作りたい!」とかなり意欲が高かったです。
ゲームプランナー 2017年入社
世界的なブランドになったポケモンで、新しい表現に攻め込む
私が入社する一年前に『Pokémon GO』がリリースされ、ポケモンは改めて社会現象になりました。最近でも、大相撲とのコラボや全国にポケモンマンホール『ポケふた』を置くなど、至るところにポケモンの世界を新しい表現で根付かせていると感じています。
クリーチャーズも、私が入社直後に携わったニンテンドー3DS『名探偵ピカチュウ』は、「おっさん声のピカチュウ」という存在がかなり尖っていたり、過去作品でも本編とは異なるポケモンの捕まえ方をしていたり、さまざまな切り口で新しい世界観を描いています。
私は現在、続編の『帰ってきた名探偵ピカチュウ』のプロジェクトや新企画に挑戦しており、ゲーム『ポケットモンスター』シリーズにはないポケモンの表現や新しい提案を行えるように模索しています。1匹1匹違った特徴や個性を持つポケモンを使った遊びのデザインは、想像が無限に広がりますが、ポケモンらしくというのは常に念頭に置いています。アニメや過去のゲーム作品での前例を探し、「こういうことをしていたので、これもできるんじゃないか」と積極的に提案することで、世界的なIPの可能性を広げることに貢献できていると感じます。
ゲーム画面だけに収まらない面白さを生み出したい
ゲームデザイナーの仕事は、プロットに沿ってゲームの遊びの部分を考え、各クリエイターとも連携しながら、ゲームの最終的な面白さに責任を持つことだと思っています。企画部分からUIなどの仕様、どのキャラやポケモンを使うのか、それがシナリオに影響するかなど、担当部分は広いです。だからこそ、何か設定や仕様に変更が生じたときにも、プログラマーやサウンドクリエイターに与える影響を先読みして、こまめな情報伝達や相談を欠かさないように心がけています。自分もゲームイベントの組み込みなどを行うときに情報不足で苦労した経験があるので、リモートワークの環境下ではいっそうコミュニケーションを大切しています。
クリーチャーズはデジタル開発だけでなく、ポケモンカード開発があるので、商品企画の根底にある思想や、ゲームデザインの考え方からインスピレーションを受けたりと、事業の幅広さが良い影響を与えてくれます。個人的に目指しているのは、デジタルとアナログを合体させた新しい遊びを作ること。『Nintendo Labo』の発表と同じタイミングで、シューティングゲームで使えるNintendo Switch用の銃型コントローラーを段ボールで作って社内で遊んでいたりしました。そんなゲーム画面だけに収まらない遊びを、クリーチャーズでも考えていけたらと思っています。